発達の主な特徴
手、足、全身の協応動作が巧みさを増し、力も増してくる。 身のまわりのことは、運動機能的にはなんとか自分でやれるようになってきて、スプーンに食物をのせ、 落とさないように口まで運ぶことができたり、両腕をうまく 使って丸首シャツを脱ぐこともできる。
気分にむらがあり、 何でもやりたがるかと思うと、あかちゃんに逆戻りしてやってもらいたがるという様子がある。
前期から引き続いて、いわゆる反抗期に入っている子どもは、自分の感情を抑制することが難しいので、強情、わがまま、あまのじゃく、といった印象になりがちである。しかし、次第に知的な発達が進むにつれ、 いろいろな決まりや、 言葉の使い方も覚え、 自分の要求を伝えられるようになってくる。
またこの頃は質問期とよばれるように知的好奇心が強くなり、身辺のさまざまなことに興味を持ち、いちいち名称を聞きたがったり、 「ドウシテ?」 と因果関係を知ろうとするようになる。
言語面では急速に語いが増え、会話がスムースにできるようになる。 発音もはっきりし、あかちゃん言葉から普通の言葉になっていく。 (ブーブーからジドウシャに、など)
お母さんになったつもりで人形を世話したり、 ダンボールをつなげて電車にみたてて遊ぶなどするようになる。
○手・足・全身の協応動作が巧みさを増し、力も増してくる。
○簡単な身のまわりのことは時々甘えながらも殆どできる。
○他児とのけんかも多いが機嫌よく一緒に遊ぶことも多くなる。
○誰かが始めるとみんなが真似るなど、ふざけたりおどけたりする。
○言葉の使い方を覚え、自分の要求や訴えをかなり適切な言葉でいうようになる。
○イメージ(みたて・つもり)することができるようになり、それらを友だちと共有し“ごっこあそび” の世界が始まる。
子育てのポイント
○生活面で大人はとかく自立できている、 できていないで評価しようとするが、むしろ意欲のある、 無しを大切にして、チャレンジしたことに喜びがもてるようにする。
○この時期の生活指導は、手をぬかず、その都度言葉を添えて見守ることが大切である。 口やかましく言うより、側でゆったり落ち着いている雰囲気で、いつでも子どもから寄り添ってこられるようにする。
○知的好奇心が強くなったり、 大きい子どもの行動に関心を示すなどの姿が見られるので、 異年齢の子どもと自由に交流できるようにする。
○園などでの集団生活では、急がなくてもよいことでも 「はやく」 とか 「いそいで」などの言葉を使うことが多いが、2歳児はまだ、スピードを要求するよりも、 その子なりの納得のいく発想、発言、行動に着眼することを考える。
○運動面の発達に伴い行動も多様になってくる。 向こう見ずな所もあるので、 危険には注意しながらも時間的、空間的な配慮をしてやりたい行動をのびのびとさせる。
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