3歳~3歳6か月未満児

3歳~3歳6か月未満児

発達の主な特徴

 運動面では歩く・走る・とぶなどの基本的な運動機能が確実になり、全身の協応動作の巧みさが増してくる。

 身のまわりのことは大体一人でできるようになってくる。自分でしたいと思うことは何でもできるようになるので、自信とゆとりがでてくる。

  2歳児特有のかんしゃくは少なくなるが、このように何でも自分でやって みなければ気がすまないという意思表示が強くなるので、大人には扱いにくくなる。その上、子どもがやろうとすることは、大人の目からは並外れの行動が多いため、 禁止されたり抑制されることが増し、反抗心が一層強まる。

 何でも自分の考えに従って行動しようとする自我が伸びる反面、信頼できある大人(養育者) が、 自分の行動を承認しほめてくれることを求めている。 進んでよい行いをしようとする気持ちが育つので、大人の手伝いをしたがる時期である。

 甘えという情緒的感情はあるものの、信頼できる大人の見守りがあれば満足し、大人の介入・ 仲立ちが不要なくらい自分から主体的に遊び始めるようになる。

○想像力が広がりごっこ遊びが活発になると、 友達と一緒に遊ぶ時間も長くなる。

○運動面では全身の協応動作が巧みさを増し、 確実になってくる。

○生活面では、 自分でできることが多くなってくる。

○大人や友だちの気持ちがわかるようになり、言葉や物のやりとりをして、 2~3人で遊ぶことが多くなる。

○自分の要求をおさえることができるようになり、少し先のことを見通して自己統制ができはじめる。

○身近な事象への関心が高まり質問が多くなり、 想像力や知的な好奇心などが見られる。

○言語理解が進み、 言葉の使い方が巧みになってくる。

子育てのポイント

○生活習慣の面では、一応の自立はしているようでも、まだ大人の指導と確認が必要であるし、大人に甘えたい気持ちも十分受けいれながら、自分でする喜びや成就感を持つように援助していく。

○感情が豊かになり、自己主張も強くなってくるので、 好きな友だちができる反面、嫌いな友だちとの衝突が起こったり、 玩具のうばい合いなどの目立つ行動が表れてくる。 そうした子どもの所有欲や嫉妬心など を理解した上で子育てをすることが必要である。

○見たまま、感じたとおりを率直に表現することを見逃さずに自由な表現を育てる。 ただし、 子どもの表現で大人が不愉快に思ったりすることもあるが、 ユーモアの感覚を持ち余裕を持って受け止め、 時には相手を悲しませ、 はずかしめてはいけないことを知らせる。

○集団として行動する経験を少しずつさせ、子ども自身が喜んで参加するよ うに楽しい雰囲気の中で、 社会生活の仕方やきまりを徐々に身につけていくようにする。

○身近かな物に興味を持って楽しみながら、 遊びが広がっていくようにして、 子どもの知的興味を育てていく。

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