9~12か月未満児

9~12か月未満児

 この時期の発達の主な特徴

● 1日3回食になる。 (個人差がある)

● 自分で手を使って食べる。

● 大人に相手をしてもらうことを喜び、また、他児にも関心を示し始める。

● 大人や他児の身振りを模倣する。

● 大人の語りかけを理解し始め、 いくつかの単語を言う。 (個人差がある)

● 喃語も会話らしい抑揚がつくようになる。

● 「だめよ」「いけません」が分かる。 危険を知らせる大人のことばや態度が分かる。

● 指差しして自分の気持ちを伝えようとする。

● 這う、つかまり立ち、伝い歩きなど、自由に移動する。

● 上半身のバランスを保てるようになり、 座位が安定する。

● 身のまわりの物に興味を示し、 何にでも手で触れたがる。

● 見えなくても音がする方に顔を向ける。

● 隠れている玩具を探す。

子育てのポイント

●食事では噛むこと、嚥下することを知らせながら、 数々の形態に慣れ、手に持てる食材を持ったりスプーンを使ってみたりする。

● 自分で食べようとする食事への意欲を大切にしながら様々な食品に慣れさせ、 離乳の完了を目指していく。

●親しい大人に対する子どもからの積極的な働きかけ、甘えに対しては それを受け入れ、相手をしていき、喜びの感情が育つようにする。

●いくつかの単語を言い、 ことばの理解が少しずつみられるので、 喃語を受け入れてことばと事物、 ことばと動作を結び付けながらことばの発達を助けていく。 子どもの正面に入って話しかけることを大切にする。

●つかまり立ちを始めると歩くことへの期待感が大きくなるが、這うことも十分にさせる必要がある。

● 這う運動は、自分で目的(人や玩具など) に近づこうとする意欲を育てる上でも大切である。

●環境を整え自由に体の移動ができるようにし、這う、立つ、伝い歩きなどの運動を促していく。

●握る、いじる、つまむ、打ち合わせるなどのあそびを十分させ、手や指の発達を促す。

●子どもの興味や関心が満たされるように、 安全で清潔な玩具、日用品 などを身のまわりに用意し、 大人が見守る中で、 自由に触らせ十分に遊べるようにする。

●衛生的で安全な環境づくり、体の状態を細かく観察し、疾病や異常の 発見に努め、快適に生活できるようにする。 

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