この時期の発達の主な特徴
- 歩きはじめた子どもたちは歩くことが楽しく喜びにあふれている。
- 歩行が次第に巧みさを増し、転ばないで歩き、走り、方向転換ができ、段差や傾斜のあるところもバランスをとりながら歩く。
- 周囲に広がる世界への好奇心が強くなり、探索行動がますます盛んになってくる。
- 生活の面でも自分でやろうとする意欲が随所に見られるようになる。
- 大人に相手をしてもらうのを喜び、注目されることを期待して、いたずら をしたり、何かができた時、 大人の顔を振り向いて反応をまつ様子がみられる。
- また大人の動作や言葉を真似するようになる。 特に言葉の模倣が盛んで、 単語をおうむ返しに繰り返すことが多い。
- 歩行が完成の途上にある。
- 好奇心が盛んで目につくものすべてに興味を示し、 何にでも手を触れたがる。
- 手指の操作を伴う遊びをする。
- 大人に相手をしてもらうのを喜ぶ。
- おいかけっこや簡単なやりとり遊びなど大人の音声やしぐさを模倣する。
- 愛着が形成された大人を追い求める気持ちは強いが、他児への関心も増してくる。
- 片言を言うようになるが、まだ身振りや泣くことで要求を表すことが多い。
子育てのポイント
- この年齢では不安定ながらも歩くことが楽しくなり、生活空間が著しく広がってくる。このことから、目の前に開かれた未知の世界を探索したり、 身近かな大人の生活を模倣しながら自分の中にとり込んでいくので、 大人の行動や言葉は勿論、遊具や玩具、 遊びの工夫など環境を整え、豊かな経験が出来るようにしていくことが大切である。
- まだ距離感、方向感覚など未発達である。 事故を起こさぬよう絶えず見守ると共に、 日々の遊びの中で全身を使った遊びを十分に経験させるようにする。 指先の操作は生活面の自立を促すと共に、知的な興味へと発達していくの で、指先を使う遊びや玩具などを工夫していく。
- 大人に対する依存の要求、 独占欲が満たされていて、 はじめて他児とのかかわりをもつ余裕や一人遊びに専念する気持がでてくる。 大人はいつでも見守り相手をしたり受入れてやるようにして、安心感をえられるようにすることが大切である。
- いろいろな遊び (描く、ちぎる 、水道の蛇口をひねる、物の出し入れ、ひも通し、人形遊び・・・) への興味や関心がでてきたり、模倣を好むので遊びに変化を持たせ楽しめるようにしていく。遊びを大切にし、求めてきた時は相手になりその要求に応えていく。
- 言葉を覚える時期なので、 簡単なことば遊びなどしながら、おしゃべりを 楽しむようにする。
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