3~6か月未満児

3~6か月未満児

この時期の発達の主な特徴

  • 首がすわる。どんな姿勢をとらせても首がしっかりすわり、あちこち自由に向ける ようになる。腹這い姿勢で遊ぶようになる。
  • 生活のリズムが徐々に定まり安定してくる。 目覚めている時間がます ます長くなり、 睡眠時間や授乳量・授乳間隔も徐々に定まってくる。
  • しだいに夜と昼との区別がつき始め、夜まとまって眠るようになる。
  • 離乳食を食べ始める。乳汁以外のものを、飲んだり食べたりするようになる。
  • いつも世話をしてくれる大人が分かってくる。人の動きを盛んに目で追い、 自分の方からニコニコと笑いかけるようになる。やがて見慣れた人と見慣れない人の区別が分かり始める。
  • 表情が豊かになり、甘える 怒る、~して欲しいという要求など、 自 分の気持ちを声や表情で表わすようになる。
  • 喃語が盛んになり、 月齢が進むにつれていろいろな声が出せるようになる。大人に能動的に話しかけ、声を出して要求するようになる。
  • 腹い姿勢で手のひらで上体を支えて、ぐーんと頭を持ち上げ、少しの間その姿勢を保てるようになる。
  • 寝返りをする。
  • 自分の手をなめたり、手や指をもてあそぶようになる。玩具を持つ 持ち替える 両手に一つずつ玩具を持つ。
  • 音のする玩具を喜び、聞く、振って音を出したりなめたりする。
  • 視覚が発達して遠くの物が見えるようになり、周囲の物を追視するようになる。

子育てのポイント

  • 3~4か月になると “吸うこと (吸啜)”と “飲み込むこと (嚥下)” が連動しなくても、口の中にミルクを溜めたり一気に飲み込んだりすることができるようになる。この時期、 “遊び飲み” が始まる。 この遊び飲みが離乳食へのステップの第一歩である。
  • 子どもの発育・発達の状態や、食べたいという気持ちの表われをみながら離乳食を開始する。日々の健康状態を観察し、 離乳開始へ向けて無理なく準備を進めていく。園に通っている場合は、一人ひとりの “離乳食の進め方” を保育者と確認し合う。「朝の目覚めの時間や授乳の時間など、 一日の生活リズムを大切にしていく。
  • 発育状況や月齢を考慮しながら沐浴や外気浴を取り入れていく。暑すぎたり寒すぎたり光化学スモッグ注意報が発令されているときは外気浴は避ける。
  • 目覚めている時は、子どもの様子を見ながら姿勢を変え、関わりながら周囲に対する興味や関心が育つようにする。
  • 感情の発達に伴い、 人間関係が育ってくる時期なので、できるだけ同じ大人が愛情深くかかわっていく。同時に、子どもからの能動的な働きかけを見逃さないようにして、これに応答的にかかわることが大切である。
  • 暗語が盛んになり、調整しつつ発声することができるようになる。
  • 子どもからの発声や、訴えたい気持ちを察して応えながら発声を促し、楽しくやりとりをしていく。
  • 姿勢を変えたり、移動運動が可能になってきたりするにつれて、赤ちゃんの表情も明るく活発になってくる。 子どもの目の高さや手の届く範囲に留意し、安全や玩具の置き方などには、 細心の気配りをして、あそびを充実させていく。
  • 首がすわり、腹這い姿勢で遊びはじめ、 感覚器官も著しく発達してくるので、あそびが十分できるようにする。
  • 吊り玩具や握り玩具などを子どもの手近なところに用意して、見る、 握る、なめるなどが十分できる環境をつくる。 また、玩具を選択するときは大きさや、安全性など十分留意する。

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